こんにちはフカセです(`・ω・´)ゞ
まずはじめにAGA対策・治療を行う上で肝となる、AGAの発症メカニズムについて考察していきたいと思います!
ただ、全体について詳しく話していくと余りに分量が多くなってしまうので、
ここでは大まかにその全体像を見ていくことにします!
目次にAGAという単語が多すぎてゲシュタルト崩壊しそうですが頑張っていきましょう!笑
目次
AGAの定義は?
AGAは正式にはAndrogenetic Alopeciaといいます。
Androgeneticが「雄性発生の」、Alopeciaが「脱毛症」という意味なので
AGAは日本語にすると「男性型脱毛症」といった感じになりますね!
世間でもだいぶAGAという単語は浸透してきたように思いますが、
脱毛症の中でもどのようなものが「男性型」と定められているのでしょうか?
他の脱毛症との違いは、
名前からも当然ですが「男性に多く」かつ思春期以降に発症すること、
そして「脱毛部位」と「ヘアサイクル」が特徴的という点があります。
加えて「遺伝」が関係する点も他の脱毛症とは違うポイントですね。
ちなみに、「男性に多く」と書いたことからもわかるかと思いますが、割合としては高くないですが、女性も男性型脱毛症になることがあります。
AGA特有の脱毛部位
AGAの場合、薄毛になり始める部位は主に2つあります!
それが前頭部と頭頂部です!
ふむふむ、たしかに世の薄毛の男性は少なくともどちらかが薄いですよね。
ちなみに私フカセは頭頂部の方からきたタイプでした(´・ω・`)
薄毛の進行の仕方はNorwoodさんが1975年に下図のように分類しております。
進行度合いによって、結構細かく分類されていますね。
でも結局のところ、前頭部から始まろうが頭頂部から始まろうが最終的には合体するんですね〜(T_T)
なぜ前頭部と頭頂部から薄毛になりやすいか、
については「遺伝」の話と一緒に詳しくは別記事でお話します!
AGA特有のヘアサイクル
AGAのもうひとつの特徴のヘアサイクルについて話す前に
そもそも通常のヘアサイクルってどんなでしょうか?
人の毛周期は「休止期」「成長期」「退行期」の3つに分けられます。
「休止期」ではそもそも毛が生えておらず、
「退行期」ではどんどん弱々しい毛になっていってしまいます。
ですので、人の髪の毛の主役は「成長期」の太く元気な髪の毛ということになります!
頭をふさふさにするには
「成長期」と「休止期・退行期」の髪の毛の割合が重要ということになりますね(`・ω・´)
しかしAGAでは「成長期」が通常よりも短くなってしまいます。
通常なら「成長期」は2~6年という長いスパンなんですが、
AGAの人はこれが数ヶ月~1年になってしまいます(ノД`)シクシク
その結果、髪の毛が十分に成長せず細い髪の毛ばかりになってしまいます。。
髪の本数が同じだったとしてもその太さが細ければ、見た目としてはだいぶ薄く見えてしまいますし、
髪の太さはかなり重要なパラメーターですよね。
ところで、どういうメカニズムで「成長期」が短くなるのでしょうか?
AGA発症の主な原因DHT
「成長期」を短くしている、つまりはAGAを発症させる主な原因物質が
ジヒドロテストステロン(Dihydrotestosterone)略してDHTです!!
DHTは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが
5α-リダクターゼという名前の酵素によって変換されて生まれます。
具体的には、下図のように赤丸で囲んだ部分の構造が変わります。
このDHTが、アンドロゲンレセプターという受容体に結合するとTGF-βという増殖因子が生まれ、それによって髪の毛の「成長期」を短くするシグナル経路が活性化されてしまいます。
(増殖因子という名前なのに髪の毛は増えないってのがややこしい・・・)
その結果、「退行期」の弱々しい毛や、「休止期」の毛の割合が多くなってしまい
トータルで見た際に薄毛と判定されてしまうことになります。
冒頭で挙げたAGAが思春期以降の男性において見られるという特徴も、
テストステロンの分泌が盛んになりDHTも多くなったためだということになりますね。
以上のことよりAGAの治療をする一つの方法としては、
テストステロン→DHT→アンドロゲンレセプター→TGF-β→成長期の短縮
のどこかのステップを抑えられればよいということになります。
AGAも今ではこわくない!?
上のステップの内、止めることが可能だったのがテストステロン→DHTのステップです。
プロペシアを代表とする、フィナステリドという成分を含む薬がこのステップを阻害し、
DHTへの変換を防いでくれます。
また、この他にもフィナステリドと作用機序は全然違うのですが有力な育毛成分として
ミノキシジルがありますね!
主にこれらの成分によって現在は多くの人が薄毛の改善に成功しております!!
でもフィナステリドやミノキシジルにはその効果が強いだけに副作用の疑いも・・・ということで
効果がマイルドな天然成分を用いた育毛剤も充実してきており、
現代は非常に育毛法の幅も広がっており、昔にくらべてだいぶ治療しやすい環境になっていると思います(`・ω・´)ゞ
AGA対策は早めにするのがカギ!
AGA治療は昔よりやりやすくなった!
とはいってもやはり対策が遅れてしまうと取り返しがつかなくなります。
当然ですが、完璧にツルッツルの頭になってしまった後だと
毛を生やすのはかなり難しいと思います(´・ω・`)
フカセは頭頂部が薄くなり始めているのに気づいた後、
かなり早めから対策ができたので今のところそれ以上薄毛が進行せずに済んでいます。
頭頂部は普段自分の見えない部分ですので特に気づきにくく、
気づいたときにはかなり進行してしまっていたパターンが一番怖いです。。
薄くなり始めていることに気づいたら、
早めに対処をした方が あとあとの育毛も楽になる
のでまずは一歩踏み出してみましょう(`・ω・´)b
AGAに悩んでいる人はたくさんいる!
「いや〜でも、なんだか育毛剤買ったりするのって恥ずかしい。。。」
って思う方もいると思います。
僕もまだ20歳になったばっかで育毛剤を買った時は、年齢的にもかなり恥ずかしかったです笑
この歳で育毛してるやつとか全然いないだろうな〜って。
で、ちょっと気になって薄毛に悩んでいる人数を調べてみたんですね。
AGAを発症している人って日本にどのくらいいると思いますか?
・・・・・・・・・・・・・・・・
答) ズバリ全国に1200万人以上もいるらしいです!!
日本の全人口は約1億3000万人。
その内男性は約6000万人とのことなので、
大体男性の5人に1人はAGAを発症していることになります。
どうでしょう、多いと思いましたか?それとも予想より少なかったでしょうか?
僕は仲間が案外いっぱいいるんだっていう気持ちになりました笑
いずれにせよAGAは決して珍しいものではなく、多くの人が悩んでいるということがわかると思います!
薄毛を気にしだすと一人で悩んでしまうことが多いと思うのですが
意外とみんな悩んでいるんだ、ということがわかると少し気がラクになるかなと思います(o・ω・o)!
僕も初めてAGA治療クリニックに行った時、自分と同年代の20代前半の人が予想以上に多くて、
ちょっと安心すると同時に「一緒に頑張って薄毛治そうな!!」
という仲間意識を勝手に抱いていました笑
なんにせよAGA治療を頑張っている同士はいっぱいいるし恥ずかしがる必要はないということです(`・ω・´)b
まとめ
どうでしたでしょうか?
軽くですがAGAに関する全体像を見ることができたんじゃないかと思います(`・ω・´)ゞ
もっと詳しい話を知りたい!という方はこれからもうちょっと踏み込んだ内容の記事を追加していくので
そちらの記事を見て頂ければと思います!
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました!!
(本記事の画像はhttp://www.aga-news.jp/secure/about_aga/index.xhtmlより引用)
このブログでAGAについて、いろいろと勉強させてもらっています。
AGAの発症についての質問です。
増殖因子TGF-βは、増殖因子FGF-5(脱毛因子)を通じて、「髪の毛は抜けろ」という命令を送るとおもうのですが、FGF-5は体のどこに存在するのですか?
また、FGF-5Sはどこに存在するのですか?
以前から気になっていたので、質問させて頂きました。
takaさん
ご質問ありがとうございます。
かなり専門的な話になってしまいますが、
FGF-5については皮膚のマクロファージ様細胞に局在しているようです。
また、FGF-5Sは成長期後半に産生が盛んとなり、毛包に存在していることが確認されています。
(参考文献: 日本化粧品技術者会誌 35(3), 231-236, 2001 )
回答ありがとうございました。
せっかく回答して頂いたのですが、よくわからないので再度質問させて頂きます。
FGF-5は体のどこに存在するのですか?
体全体ですか?
それとも、頭頂部や前頭部などの一部ですか?
また、マクロファージ様細胞についても、よく理解できていません。
「マクロファージとマクロファージ様細胞は機能、表面マーカーが違う」という認識なのですが、それでいいのでしょうか?
takaさん
僕が現状探せている範囲だと、ヒトのどこに存在しているか確認しているものは見当たらないですね^^;
マウスでは行われていて、皮膚にFGF-5を発現する細胞が点在しているようです。
これがヒトにも当てはまるとすれば、皮膚に存在する、と言えるとは思います。
具体的なことはわかっていないようです。
抗マクロファージ抗体で染色されたためマクロファージの一種と考えられるものの、
その実態が明らかとなっていないので便宜的にマクロファージ様細胞と呼んでいるようです。
回答ありがとうございました。
「AGAの研究もまだまだ」ということでしょうか?
もっと研究が進めば、ハゲもなくなるかも?
アンドロゲンレセプターの感受性を低下させる薬や成長因子TGF-βのシグナルを弱くする薬などが開発されれば、新しい選択肢ができるのですが。
そうですね、残念ながら毛周期の調節に関わる全ての因子について、その詳細までは明らかになっていません。
それら全てを明らかにするのは難しいのと、個人差があるので、毛髪再生医療の研究が盛んになってきていますね。
毛髪再生医療が実現化されればハゲはなくなると思います(*´ω`*)
ちなみにTGF-βの作用を抑制する育毛剤は既に存在しておりまして、このブログでも一度記事にしています。
詳しくはコチラの記事をご覧になってみて下さい(`・ω・´)ゞ