こんにちはフカセでございます(`・ω・´)ゞ
ティッシュさんよりこちらの記事に以下のようなコメントをいただきました。

いつも拝読させて頂いております。
以前はコメント欄にてご質問に回答いただきありがとうございました。
これまでブログの中でも取り上げられた事が無い内容だと思われ、フカセ様のご意見も頂ければ幸い、とコメントさせていただきました。
当方、AGA治療8ヶ月目であり、生え際も頭頂部も少しずつ生えてきております。頭頂部は2017年8月のフカセ様と同程度です。
所感としては生え際の方が効果を実感できています。
服用量は毎日、
・フィナロ0.25mg(1mg/4分割)
・ミノタブ1.25mg(5mg/4分割)
です。
前置きが長くなりましたが、
本題としましては、現在の抜け毛が「短い」「細い」ものがほとんどだということです。
これに対し、これからフィナロの服用量を0.5mg(1mg/2分割)に倍増して経過を見ようと思っています。理由として、抜け毛の状況からヘアサイクルが正常化しきれていない=ブロッカーが足りていないのでは、と思われるからです。
↑の当方の考察に対してのフカセ様の見解および、
もしフカセ様ご自身が同様の状況でしたら、今後どのような対処をされるか是非ご意見をお聞きしたいです(_ _)
ご質問ありがとうございます!
ティッシュさんのおっしゃる通り取り上げたことのないお話なので、今回は(短めの)記事にしてご回答いたします。
なお、ティッシュさんはだいぶAGAに関する知識を持っているとお見受けしますが、初心者もわかるように初歩的なところから書きたいと思います(`・ω・´)ゞ
短い/細い抜け毛が多いとはどういうことか?
まず、頭頂部に比べて回復しづらい生え際で効果を実感できているのは良いですね^^
ただ、抜け毛が短いものや細いものが多いということで典型的なAGAの症状が出ているという感じですね。
そしてこれはティッシュさんがお気づきの通り、
ヘアサイクルが正常になっておらず、正常な状態の人よりも早い段階で毛髪が抜けてしまっているためと考えられます。
つまり、成長期が短くなっているので毛髪が十分に成長せず、
細い/短いままの抜け毛になるということですね。

ヘアサイクル異常のそもそもの原因は男性ホルモンであるジヒドロテストステロンです。
そしてジヒドロテストステロンを産生させるのは5α-リダクターゼという酵素です。
なので、やはりフィナステリドやデュタステリドといった5α-リダクターゼ阻害剤で対処していくのがセオリーとなりますね。
服用量によるフィナステリドの臨床試験結果の違い
さて、ジヒドロテストステロンを抑制するにはフィナステリドを服用すればよいということがわかったとして
それではどのぐらいの量のフィナステリドを服用すればいいのか?
という疑問が次に湧いてきます。
そこで参考にしたいのがフィナステリド0.2 mgと1.0 mgを比較した臨床試験の結果です。
そこではフィナステリド量を増やした方が「軽度進行〜著名進行」の割合がやや減少しています。
※プラセボはフィナステリドを含んでいない偽薬を飲んだ方の結果です。

画像出典: Folia Pharmacol. Jpn. 127.495~502 (2006)
一方で、有意差ではないものの1 mgではやや副作用の発生頻度も向上しています。
具体的には約3 %ほどの上昇であり、1 mg時点でも5 %程度と発生確率としては小さいです。
ただ、フィナステリドは長期にわたって服用するものなので数%の違いであっても考慮には入れたいところですね。
結論
以上より、薄毛進行抑制能と副作用発生頻度の兼ね合いから
間をとってまずは0.5 mgにしてみるというのが僕も良いと思います。
そして0.5 mgフィナステリドを3ヶ月以上服用してみて、
それでまた短い/細い抜け毛が多ければ1 mgにまた量をアップさせるのが順当そうです。
結局、ティッシュさんが考えられていることに全面賛成ということになります笑
これからもこの調子で冷静に自分の毛髪状況を客観視して治療方針を決め、
その方針にのっとって治療に臨んでいただければ良い結果が得られると思います!
引き続き頑張ってください応援しております(`・ω・´)ゞ
最後となりましたが、改めましてティッシュさんご質問ありがとうございました!