プロペシア(フィナステリド錠)の分割の仕方と注意点は?

こんにちはフカセでございます(`・ω・´)ゞ

ユウスケさんから下のようなご質問を頂きました。


質問させていただきます。
プロペシア0.2と1とでは有意差はほとんどないとのことで、分割されている方がおられますが、「自己責任」であるという前提で、4分割や半分に分割についてはどう思われますか?
例えば、4分割したとして、一錠あたり、0.25になるのかどうなのか、、、
ご意見よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます!

 

本題は「分割した場合に有効成分であるフィナステリドが均等に分配されるか?」

ということだと思われますが、折角なのでプロペシアの分割関連全般について記事にすることにしました。

 

その関係でカテゴリーも“Q&A”ではなく“AGA治療薬”にしています。

それではいってみましょー!

なぜ分割するか?

ご質問の中にもありますが、日本人の場合フィナステリド1 mgの使用と0.2 mgの使用で大きな差は現れませんでした。

 

プロペシアの添付文書中にも、下のような結果が載っています。

これを見ると、頭頂部の写真評価のスコアは1 mgの方が0.2 mgよりやや高い、という程度です。

 

一方、もうひとつの臨床実験では1 mgの方が0.2 mgよりも満足度が高いという結果となっております。

(画像はFolia Pharmacol. Jpn. 127.495~502 (2006)より引用)

そんなわけで、1 mgの方が効果的であるという傾向は間違いないが、0.2 mgでも効くのも確かなので、1 mgを分割しても良さそうということになります。

 

加えて、1 mgと0.2 mg錠では価格差がそこまで大きくはありません。

ですので、例えば1 mg錠を購入して4分割して飲むとかなり治療費を抑えることができるようになります。

こういう背景があって、プロペシア錠を分割して服用する方が出てきました。

 

まあ実際は、フィナステリド1 mg錠ではなく5 mg錠を分割して服用されている方が多そうですがね^^;

 

フィナステリド 5mg錠の例としてはプロスカーがあります。

ちなみにプロスカーを3箱まとめ買いし、4分割したとすると一日当たり17.6円という驚異の安さになります笑

一ヶ月でも530円程度と非常にコスパがよく魅力的ですね(*´ω`*)

分割する方法

それでは、医薬品の分割はどのようにするのか?

という話になってきます。

 

基本的に、錠剤の分割にはピルカッターと呼ばれるものが用いられます。

カッター自体はオオサカ堂で安価で簡単に購入できます。

 

レビューを見ている感じこちらのウルトラピルカッター(APEX Ultra Pill Splitter)が一番きれいに分割できそうですね。

いくつか種類があるので、色々試してみるとよいかと思います(`・ω・´)ゞ

分割における注意点

まず、医薬品を分割した際全般に言える注意点です。

それは、分割した医薬品の保存法です。

 

基本、医薬品はシート状のものに密封された状態で入っていると思います。

分割するためにはそこから一旦取り出す必要があります。

 

取り出すと外気と接触した状態となってしまうので、湿気やすくなったり、場合によっては酸化してしまうものもあります。

また、分割すると断面がむき出しになってしまうので、湿気やすさや酸化のしやすさは格段に上がります。

 

ですので、分割した後の医薬品は外気と触れないように密封したケースなどに入れて保存をする必要があります。

分割における注意点2

2つ目は、フィナステリドならではの注意点です。

 

ご存知の通り、フィナステリドは妊婦の方が触れてはいけません。

妊婦の方の体内に取り込まれると、DHTの生成が阻害されることで男子胎児の正常な発育に悪影響がある可能性があるためです。

 

そのため、プロペシアにはそういった方が間違って錠剤に触れても問題ないようにコーティングがなされています。

つまり、分割をするということは、そのようなセーフティネットがなくなるということを意味します。

 

ですので、分割後は絶対にフィナステリドの粉末が妊婦、あるいは妊娠の可能性のある女性に触れないように注意する必要があります。

 

分割における注意点3

医薬品によっては、錠剤に薬物動態を制御するために特殊なコーティングを施しているものがあります。

薬物動態とは、服用した薬が体の中でどう動いていくか、という話です。

薬物動態を制御することで、医薬品の効果を最大限引き出す、あるいは副作用のリスクを最小限に留める、といったことが可能となります。

 

例えば、徐放製剤というものでは、有効成分が徐々に放出されるようなコーティングがされていたりします。

ですので、分割すると有効成分が徐放されずに一気に放出されてしまいます。

 

その他にも、有効成分が胃酸に弱い場合があります。

そういう場合は、胃の中では溶けず、腸に到達してから溶解するような設計がされます。

こういった場合も、分割をしてしまうと断面が胃酸に触れてしまうので有効成分が十分に目的部位まで届かないという自体に陥ってしまいます。

 

それでは、プロペシアの場合はどうか?となりますが、

プロペシアの錠剤もコーティングはされています。

しかし、こちらはあくまでフィナステリドが妊婦の方に接触しないように、という目的で施されているようなので、薬物動態に大きな影響はないと考えられます。

 

ですので、分割によってフィナステリドそれ自体の効果が減少してしまうということはないと考えてよいと思われます。

有効成分は均等に分配されるか?

それでは、そもそものユウスケさんのご質問の本題に入りたいと思います。

 

まず、大前提として有効成分は錠剤に均等に分散していると考えられます。

一部分にだけ局在している、ということは考えづらいです。

 

ですので問題は、均等に分割できるかということになると思います。

 

ピルカッターの扱いに慣れれば、大体同じサイズにカットできるようにはなるかと思います。

しかし、もともとの錠剤が小さいものについてはかなり難易度が高いといえるでしょう。

あと、ピルカッターの刃の厚みがどの程度かにも左右されますね。

 

そんなわけで、使用するピルカッターと個人の技量が伴えば、有効成分の面でも均等に分割することは可能だと思います。

まとめ

まとめると、

分割さえ上手くいけば成分をほぼ均等に分けることは可能ということになります。

それに、フィナステリドの場合は特にコーティングが薬物動態に大きな影響を与えているわけでもないので、効果の面に関しても特に問題ないと思われます。

 

ただ、やはり保存の面やら妊婦の方の件もあること、あと単純に分割するのが面倒くさいというデメリットも存在します。

 

ですので、コスパが良いというメリットとその他のデメリットを天秤にかけてみて、納得できる方を選ぶことになりますね(`・ω・´)ゞ

 

以上になります。

ユウスケさん、ご質問ありがとうございました!

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