こんにちはフカセです(`・ω・´)ゞ
今回はミノキシジル誘導体であるピディオキシジルの基礎情報・効果・副作用etc.についてまとめてみました!
他サイトでは、
ピディオキシジルにはミノキシジルと違って副作用が全く無い!
しかも浸透性はピディオキシジルの方が高くて効果も高い!
みたいにいいことばかりを(特に根拠も載せずに)書いてありますが、実際のところどうなのか?
ということでピディオキシジル全般のことを色々調べてみました!
正直に育毛成分としての有効性を評価していきたいと思います(`・ω・´)ゞ
目次
ピディオキシジルの構造
そもそも、ピディオキシジルってどんな成分なの?
なんでミノキシジル誘導体って呼ばれてるの?
ということでミノキシジルとピディオキシジルの構造を比較してみたのがコチラです。
メチャメチャ似てますねΣ(・∀・;)!!
ミノキシジルをほぼもろパクりした感じです笑
違いは図中に示しましたように、ミノキシジルでは六角形であった部分が五角形になっていることです。
もう少し化学的に言うと、環を構成する炭素が一つ少なくなっているだけですね。
それではピディオキシジルの効果はどうなのでしょうか?
・・・・・とその前にひとつ次のような疑問が生まれました。
ピディオキシジルの名は?
「君の名は。」をもじったようなタイトルになってしまいましたが(笑)、ピディオキシジルの本当の名前って何なんでしょうか?
というのも、成分情報を知るために検索をかけてみる際、
ピディオキシジルやpidioxidilというワードで検索をかけてみても全然その成分そのものについての詳細な情報が出てこないんですよね!
例えばキャピキシルであったりリデンシルであったり他の成分については、「capixyl」「redensyl」と英単語を検索にかければ成分についてのデータなどが掲載された海外のサイトがヒットするものなんです。
でも何故か「pidioxidil」と入力してもヒットするのは日本のサイトばかり。。。
ひょっとしてスペルが間違ってるのか・・・?
とも思い色々試してみたもののやはり出てこない。
半ば諦めかけていたところ、やっとピディオキシジルの成分名を発見しました。
それがピロリジニルジアミノピリミジンオキシドです。
長ったらしいですよね^^;
ちなみにもっと正確に言うと「6-pyrrolidino 2,4- diaminopyrimidine 3-oxide」が正式なIUPAC命名法に基づいた化学名です。
いずれにしろ長ったらしくてわかりずらいですが笑
そして上の成分名を英語にして「Pyrrolidinyl Diaminopyrimidine Oxide」と検索してみると・・・
え・・・、Kopyrrol・・・・・???
なんとピディオキシジルという名前は日本名だったようです!!
海外ではコピロールと呼ばれているのですね。
どうりでpidioxidilでヒットしないわけだ・・・笑
というわけで無事に名前もわかり、それなりにデータの載ったサイトも見つけることができたのでそちらも参考に考察していきたいと思います!
ピディオキシジルの効果
基本的にピディオキシジルの効果はミノキシジルの効果と同様です。
具体的にはこれらの効果が見込めます。



ピディオキシジルの作用機序についてですが、ミノキシジル自体も作用機序が完全には解明されていませんので同じく確かなことは言えません。(ミノキシジルの作用機序について気になる方はコチラの記事をご覧下さい)
ただ、以下のような作用が提唱されてはいます。

欠陥を拡張し毛根により多くの栄養と酸素を供給することで毛包を育てる
毛髪を強くすると共に、頭皮と強固につなぎ止める。
ピディオキシジルには本当に副作用がないのか!?
ピディオキシジルの副作用について他サイトの説明を見ていると、
「ピディオキシジルにはミノキシジルで見られることのある、頭皮の痒みや赤み、頭痛やめまいなどが全く起こらない」などと書かれていますね。
・・・・・本当なのか!?
もう少し調べてみようと育毛剤の公式サイトや、その他育毛剤についての情報を提供しているサイトなどを見ても皆「副作用が全くない!」と主張しているばかりでその根拠については全く提示されていないんですよね。
なぜ根拠を見せずにそう声高に主張できるのか。。。
とまあそこは置いておいて、とにかくネット上で探しても一見副作用についての情報は全然出てこない!ということがわかりました。
根拠となるデータがないなりに自分で考察してみますが
上で紹介したように、構造としてはミノキシジルの六員環が五員環に変わっただけです。
この違いで副作用が全く起こらなくなるというのは正直疑問です。
もちろん、構造としての変化が小さくても効果が大きく変わることは有り得ます。
しかしピディオキシジルに関しては、副作用がないとする根拠のデータが見当たらないため正直なんとも言えません。
ですので僕は正直に「ピディオキシジルに副作用が全くないかどうかはわからない!」と言っておきます。
ピディオキシジルの頭皮への浸透力は本当に高いのか!?
続いてもうひとつピディオキシジルのメリットとして挙げられている頭皮への浸透性の高さを考えてみます。
浸透性へ影響を与えるものとしては
脂溶性
分子の大きさ
があげられます。
頭皮も他の皮膚と同様に外側に角質層という層があるのですが、角質層は水溶性の成分は基本的に通しません。
ですので脂溶性が高い、つまりは脂に溶けやすいような物質の方が角質層の下へと届きやすくなります。
その他にも脂溶性が高いと、角質層を通してだけでなく毛穴や皮脂腺を通しても吸収されやすくなります。
この点については、ミノキシジルの方がやや有利かと思われます。
というのもミノキシジルの方が炭素原子が一個分多く、その分だけ脂溶性が高いはずだからです。(ちょっと専門的になってしまってすみません)
次に、分子の大きさについてです。
これはイメージ通りかと思いますが大きな分子よりも小さな分子の方が通過しやすいです。
そういう意味では、ミノキシジルより炭素原子1つと水素原子が2つ減っている分だけわずかにピディオキシジルは小さいので、やや浸透力は上がっていると考えられます。
具体的にどの程度?と言われると実験してないのでわかりませんが・・・^^;
総合して考えると、原理上はミノキシジルとピディオキシジルのどちらが浸透性が高いのかは謎です。
脂溶性と分子サイズのどちらの効果の方が大きいのかがここではイマイチわからないので(´・ω・`)
結局、そこらへんで主張されている副作用と浸透性に関することは、根拠となるデータが巷には出回っていないのでなんとも判断しがたいです。
ただ、ピディオキシジルを配合している育毛剤の公式サイトが副作用はない&浸透性が高いと断言しているので、社内の実験でそれら特性について確認済み、ということだと思います。
生体外実験の結果
ピディオキシジルを用いた実験の結果がどこかにないかな・・・?
と探したところコチラのファイルに記載されていたので、ここに載っているものについて説明したいと思います。
まず、生体外(In vitro)での実験の結果からです。
下図の左側がその結果です。
残念ながら元データの画質があんまり良くなくて拡大するとボヤけちゃってます。すみません(´・ω・`)
ここでは、NH3T3細胞という線維芽細胞を用いた実験をしています。
線維芽細胞とはコラーゲンやエラスチンといった真皮を構成する成分を作り出し結合組織を構成する細胞の一種です。
この細胞がいることで毛髪を支えるためのしっかりとした頭皮をつくることができます。
本実験ではNH3T3細胞の増殖を阻害するTolbutamideという成分と同時に、ミノキシジル及びピディオキシジルを加えています。
これによって、Tolbutamideによる細胞増殖阻害をどれだけ抑制できるかを評価しています。
左図の左側がミノキシジルの結果で、左図の右側がピディオキシジルの結果です。
グラフ中ではピディオキシジルはまた別名のTriaminodilという表記になっています。
一体いくつ呼び名があるんだ・・・・(´・ω・`)
この実験の結果、ピディオキシジルはミノキシジルと同様の効果を示し、細胞増殖阻害を最大濃度の時に58.7 %抑制することが確認されました。
※ より詳しく言うと、2.5 mM Tolbutamideで約40 %の細胞増殖が阻害されており、そこにミノキシジル及びピディオキシジルをそれぞれ1, 50, 100 μMと振って加えています。CTLがミノキシジルもピディオキシジルも加えていないものを表しています。
生体実験の結果
続いてマウスを用いた生体(In vivo)実験です。
今度は右側のデータですね。
ここでは、マウスに対して0.5 %ミノキシジル、0.5 %ピディオキシジルを塗布した際の成長期の体毛の量を評価しています。
なお、一番上の「Vehicle」と書いてあるやつは、ミノキシジルやピディオキシジルを溶かすのに用いた溶媒のみを塗ったということを表しています。
棒グラフの一番左が「Vehicle(薬剤なし)」、真ん中のMNXがミノキシジル、右のTADがピディオキシジルに相当しています。
縦軸がGrown Hair Wt (mg)ですので、成長した体毛の重さを計測しているようですね。
重ければ重いほど体毛が成長していた、つまり成長期の体毛が多かったということが言えます。
結果を見ると明らかにミノキシジルやピディオキシジルを塗布した場合の方が体毛の重量が重くなっていますね!
しかもこの実験ではミノキシジルよりもわずかにピディオキシジルの方が縦軸が大きいので、成長期に移行させる力がより強かったという結果となりますね!
以上の結果より、少なくともミノキシジルと同様の効果はありそう、ということがわかりました。
もちろん、欲を言えばヒトに対して用いた試験の結果も確認してみたかったんですが、そちらは入手できなかったのでひとまずはこのデータで判断しました。
さて、続いてこのミノキシジルと同等の育毛効果を持っており、副作用がない&浸透性が高い(かもしれない)ピディオキシジルを含む製品にはどのようなものがあるのか調べてみました。
ピディオキシジル配合育毛剤
ピディオキシジルを配合した育毛剤の数はあまり多くありません。
なお、育毛剤といいましたが正確に言うとスカルプエッセンスです。
ピディオキシジルなどはまだ新しい成分で、医薬部外品としては用いることができないので育毛剤と言うことはできず、化粧品扱いとなるスカルプエッセンスという位置づけなのです。
法律が関係していてちょっとややこしいところなのですが、この記事ではめんどくさいのでスカルプエッセンスですが育毛剤と呼ぶことにします。
代表的なものとしては2つだけなので順に紹介したいと思います。
ボストンスカルプエッセンス
BOSTONサプリでお馴染みのエスロッソさんから出ているピディオキシジル育毛剤がBOSTONスカルプエッセンスです。
こちらの主成分は以下の通りです。

ピディオキシジル
フラーレン(強力な抗酸化作用を持つ成分)
成長因子
フラーレンは最近化粧品なんかにもよく用いられるようになってきた皮膚全般に良いとされる成分ですね。
成長因子に関しては具体的には一体どのようなものが入っているか現時点ではイマイチ見つけられなかったので微妙な印象です。
以下購入法と価格に対するコメントです。
・超得定期コース(約50 %OFF)
3本セットが定期的に送られてくるセットになります。
通常価格46068円(税抜)→24800円(税抜)
というわけで、一本当たり8267円(税抜)という安さです!
これはキャピキシル配合育毛剤の中では一番安いのではないでしょうか?
ただし、このセットは縛りが非常にキツイです。
3本セットを3回継続しなければいけません。
つまり、9本分は購入しないとダメということですね。
となると最低でも74400円(税抜)かかるということになります。
なのであまり気軽には購入できないなー、という印象です。
・定期1本コース(約17 %OFF)
通常価格15356円(税抜)→12800円(税抜)
1本定期コースになるとガクッと割引率が落ちてしまいます。
また、こちらについても3回継続しなければいけません。
つまり、最低3本の購入が必要でこの場合38400円(税抜)かかります。
・3本セット(約35 %OFF)
通常価格46068円(税抜)→29800円(税抜)
一本当たりにすると9933円(税抜)です。
この3本セットは継続して購入しなければならない縛りがないので、一番無難かなと思います。
というかこの3本セットの存在のおかげで定期1本コースの存在意義がマジでわかりません笑
結局3本購入するのであれば割引率の高い3本セット一択です。
フィンジア(FINJIA)
キャピキシル系で非常に人気が高いのがコチラのフィンジア(FINJIA)ですね。
見た目も女性用化粧品のようにオシャレです(*´∀`*)笑
上の画像にも既に書かれちゃっていますが、フィンジアの主成分は以下の通りです。

2 % ピディオキシジル
カプサイシン(唐辛子成分)
キャピキシルが入っていることについてはBOSTONスカルプエッセンスと同様です。
一方、こちらには唐辛子の辛み成分でおなじみのカプサイシンが入っています。
カプサイシンはキャピキシルやピディオキシジルをより頭皮に浸透させるためのサポート成分として配合されています。
唐辛子など辛いものを食べた時に頭皮の毛穴が開くことを考えると感覚的にもわかりやすいかと思います。
公式サイトではこれが「ゲートアクセス理論」というかっこよさげな名前で呼ばれていますね笑
・単品購入
12800円(税込)+送料640円
特に何も縛りの条件がない単品購入です。
単品購入だけ送料がかかってしまいます。
・3本まとめ買いセット
通常価格38400円(税込)→34800円(税込)
一本当たり11600円(税込)です。
こちらも定期ではないので一度買ったら終わりです。
まとめ買いの割に割引率は微妙です。
・最もお得な定期お届けコース
1本ずつフィンジアが届くコースです。
通常価格12800円(税込)→9980円(税込)
単品購入や3本セットよりもだいぶ安いです。
さらに、この定期コースのいいところは縛りがなにもないということです。
つまり、一本だけ購入してすぐに定期コースを解約しても良いということです。
この点は条件の厳しBOSTONスカルプエッセンスとは大違いですよね!
というかこのコースに何もデメリットがなさすぎて、その他にも用意されている「3本まとめ買いセット」と「単品購入」の存在意義が迷子ですΣ(・∀・;)笑
フィンジアを買うなら定期お届けコース一択です!
フィンジア(FINJIA)をより詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください!(かなり長いですが)→【徹底検証!】フィンジア(FINJIA)の効果&使ってみた感想まとめ!
ピディオキシジル配合シャンプー&トリートメント
なんとピディオキシジルは医薬成分ではないのでシャンプーやトリートメントなんかにも配合できちゃいます。
というわけでピディオキシジルを配合したシャンプー&トリートメントをご紹介します。
BAKUシャンプープレミアム/トリートメントプレミアム
BAKUシャンプープレミアムとBAKUトリートメントプレミアムはドクターズファーマシー株式会社から販売されている育毛用シャンプー&トリートメントです。
個人的にはパッケージが赤々と燃えていて髪の毛も燃えてなくなっちゃうんじゃないか・・・?みたいな気がしてしまって不安になります笑
おそらく本当は毛根からメラメラと活性化されるみたいなイメージなのでしょうけど笑
このBAKUシリーズにはピディオキシジルの他に、リジン塩酸塩という有効成分も含まれています。
このリジン塩酸塩は保湿作用や皮膚の柔軟性・弾力性を増す効果が期待できる成分です。
また、ノンシリコン、パラベンフリーであり、石油系ではなくアミノ酸系のマイルドな界面活性剤が入っているので皮膚への刺激も少ないと思います。
馬プラセンタ&ピディオキシジルシャンプー/コンディショナー
馬プラセンタ&ピディオキシジルシャンプーとコンディショナーはDr.ZEROから販売されている育毛用シャンプー&コンディショナーです。
外用ミノキシジルでおなじみのポラリスを製造しているDS Healthcare Group Inc.で製造されています。
やはり今までに既に成果を出してきたポラリスを製造している会社ということで信頼感はこちらの方があります。
BAKUとは違い、こちらはピディオキシジルの他にも馬プラセンタが配合されています。
馬プラセンタは豊富な栄養素と成長因子を含む万能サプリメントというイメージです。
ちなみに濃度はピディオキシジルが 0.5%、馬プラセンタが0.2 %です。
ハッキリと濃度も表示していくれているのが好印象です^^
まとめと考察
結論としましては、
ピディオキシジルはミノキシジルと同等の効果が期待できそうである。ただし、副作用と浸透性に関するデータは手に入らなかったため不明。
ということになります。
最後にピディオキシジル配合の育毛剤とシャンプーをご紹介してきましたが、一番おすすめなのはフィンジアです。
何故フィンジアがいいと考えているかですが、
そもそもピディオキシジル配合シャンプーやトリートメントだと、結局頭皮と接触している時間が短いために十分に頭皮に浸透することはないと考えられます。
というわけでピディオキシジル配合育毛剤の方が好ましいです。
そこで次にBOSTONスカルプエッセンスとフィンジアを比べることになりますが、フィンジアの方が明確に有効成分量を提示しており信頼感があります。
また、金額の面に関しても大差なく、かつ定期購入を選らんでも一か月で解約も可能という柔軟な姿勢が好印象です。
確かにBOSTONスカルプエッセンスを3ヶ月定期で買えば安いには安いのですが、正直9本を絶対に購入しなければならないという縛りはきついものがあります^^;
そういうわけで、より消費者目線にたっているフィンジアの方が良いという結論に至っております!
・外用ミノキシジルを使っているけど頭皮にかゆみや赤みなどの副作用がある
・話題のピディオキシジルやキャピキシルの効果を体感してみたい
といった方は導入してみるとよいかと思います!