Q&A「AGA治療薬は長期服用(10年以上)しても効果は続くのか?」

こんにちはフカセでございます(`・ω・´)ゞ

 

Aさん(匿名希望)から以下のようなご質問を頂きました。


いつも興味深い記事をありがとうございます。

フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルといった薬品による治療を継続した場合、10年後或いはそれ以降の期間に関しても頭髪量を維持することは可能なのでしょうか。

また可能な場合、確率的にはどの程度になりますでしょうか。

学業も大変かと思いますが、これからの記事も楽しみにしております。

ご質問ありがとうございます!

 

いつまで治療薬の効果が見込めそうかは気になりますよね。

もし長期間は効果が見込めないならどのタイミングで治療薬を使い始めるかも重要になっちゃいますしね!

ちょっと耐性(寛容性)の話にも通ずる内容ですが、耐性のお話は(長くなりそうなので)また後日ということで、今回はなるべく簡潔にお答えしたいと思います。

それではフィナステリドから見ていきましょう!

フィナステリドについて

フィナステリドについては10年後も効果があるという論文が出ています。

Rossi A, et al., Dermatol Ther. 2011 Jul-Aug;24(4):455-61.

 

よって、よくネット上では「プロペシアは耐性ができて効かなくなる!」

とか書かれていますが、これは根も葉もない嘘ということになります。

 

この論文の詳細な話はまた後日、別記事にしたいと思いますので少々お待ちを!

 

一応、確率面に関してはここでも少しコメントしておきます。

1年間のフィナステリド使用で毛髪量が増加した被験者グループは、10年後においても96 %の確率で現状維持・あるいは更なる毛髪量増加という結果となっております。

 

ですので、フィナステリドが現状効いている人は今後もそのまま毛髪量維持に貢献してくれる可能性が非常に高いということになります(`・ω・´)ゞ

デュタステリドについて

続いてデュタステリドについてです。

こちらに関しては10年以上使用した際に毛髪量がどうなるかについての論文は出ていません。

 

現状、僕が確認できているのは4年間の使用でも効果が続くというものですね。

Roehrbon CG, et al., Urology. 2004 Apr;63(4):709-15.

 

ただ、こちらの効果は毛髪量に関するものではなく本来の治療対象である前立腺肥大の治療効果です。

 

また、一応AGAについての治療効果が3年に渡り持続するという論文もあったのですが

被験者が女性です。

Boersma IH, et al., Indian J Dermatol Venereol Leprol. 2014 Nov-Dec;80(6):521-5.

なので、女性のAGAであるFAGA(Female AGA)を対象にしたものということですね。

 

え、フィナステリドとデュタステリドは女性に使ったらダメなんじゃ・・・?

と思いましたが、これから妊娠する予定のない方だから大丈夫ってことなのでしょうかね。

(※フィナステリドは男児を妊娠した場合、発育に悪影響が出ます)

 

そんなわけでデュタステリドの長期服用については

確固とした臨床試験が行われているわけではないです。

 

しかし、フィナステリドと作用機序が変わらない以上はデュタステリドについても耐性がつくとは考えられません。

 

ですので、デュタステリドについても長期間に渡って、なおかつ高い確率で毛髪量維持に役立つと思われます。

ミノキシジルについて

ミノキシジルについては外用タイプ(ex. ポラリス)と内服タイプ(ミノキシジルタブレット)がありますね。

 

この内、ミノタブについては長期間に渡って毛髪量維持に効果があるかという臨床試験を行なったデータは見つかりませんでした。

これはおそらくミノタブがAGA治療薬としては正式に認可されていないためだと思われます。

 

一方、外用タイプのミノキシジルについては5年間使用を継続した場合のデータは見つかりました。

EA Oslen, et al., J Am Acad Dermatol. 1990 Apr;22(4):643-6.

この論文の結果(下図)を見ると、ミノキシジルの場合はほんのちょっとずつですが毛髪量は減ってしまうようです。

(縦軸は試験領域における硬毛の本数、横軸は使用継続年数です。)

 

ただ、統計的には有意な減少ではないです。

また、あくまで平均値なので実際には年数を経るにつれて単調減少した人ばかりではないようです。

 

ですので、ミノキシジルについても5年間の使用に関しては毛髪量維持に問題はないと考えられます。

結論

結論としては、
長期間使用し続けてもAGA治療薬の効果は持続し、毛髪量維持が可能
ということになります。

 

しかし

AGA治療薬によって“誰でも”10年以上毛髪量を維持できる保証はありません。

 

というのも、やはり10年やそれ以上の長い期間を考える場合、どうしても老化による影響を無視できなくなるからです。

例えば、
30歳→40歳の10年と40歳→50歳の10年を比較した場合、

前者は維持できても後者は維持できない可能性があります。

 

というのも、男性ホルモンが原因ではなく加齢が原因の薄毛の場合、

フィナステリドやデュタステリドは効果を示さなくなってくると考えられるからです。

フィナステリドの作用機序についての記事

デュタステリドの作用機序についての記事

 

一方、ミノキシジルについては作用機序的にAGA特有の治療薬ではないので、加齢による薄毛の場合でも効果が見込めると考えられます。

ミノキシジルの作用機序についての記事

 

もちろんいつかミノキシジルでも限界のくる年齢があるとは思いますがね・・・^^;

 

以上、年齢的な問題を差し引けば、フィナステリド(orデュタステリド)とミノキシジルを併用している限りかなりの確率で長期間毛髪量維持は可能だと考えられる、ということでした!

 

ですので、長期服用に関しては心配いらないので薄毛に気づいた場合は早めに治療に取り組むのが良いと思われます(`・ω・´)ゞ

 

最後になりましたがAさんご質問ありがとうございました!

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