Q&A「CAGリピート数の平均は?/5α-リダクターゼが活発か判定可能?」

こんにちはフカセでございます(`・ω・´)ゞ

内藤さんから以下のようなご質問を頂きました。


初めてまして、内藤と言います。
僕も将来AGAになるんじゃないかと不安を募らせる若者です。色々調べていたところこの記事を読んで凄く研究されているんだなと感心と誇らしさを感じています。今日本ではそれほど薄毛の研究はされていないという情報を聞き、心配になっていました。
実は僕の母親の祖父が薄毛だったみたいで僕が生まれる前に亡くなって会った事がないんですけど、母親が50代前半でかなり薄かったと聞きましたし、母親の弟さんも今50歳ぐらいなんですけどもう薄いです。母親の祖母の父親がやはり薄かったみたいで、その体質が遺伝したんじゃないかと僕は思って自分も遺伝してるのではないかと思い、AGA遺伝子検査キットを購入して検査に出したところ驚きの結果が帰ってきました。
内容はCAGリピート数とGGCリピート数の合計が43でCAGリピート数単体で26でした。
ですがいくら合計の数値が高くても禿げる人もいるみたいですし逆に低くても禿げない人もいるみたいですし、良く分からないなーと思っています。只僕なりに色々と調べて1つ思った事があって、それはアンドロゲンレセプターの感受性が高くても5αリダクターゼが活発じゃない人はそんなに目立って禿げる事はないんだろうなと思いました。だから若い時っていうのはテストステロンが強いし、還元酵素を阻害する働きがあるから禿げにくいんだなと思いました。でも歳をとるとやはりテストステロンも徐々になくなりはじめてくるのでそうなると還元酵素が活発に働いてテストステロンが、弱くなった分ジヒドロテストステロンが多く分泌されて尚且つもともと感受性も高い人だと薄毛になっていってしまうんだろうなと素人なりに思いました。
でも最近外国のとある博士が薄毛になる遺伝子を遂に解明!したみたいな記事が出てましたし、後若くて禿げる人は精子の数が少ないとか、老齢で禿げる人はコラーゲン減少で禿げるとか色々な事が判明してきてますね。
今回質問させて頂きたいのは、CAGリピート数が26というのは低い方なんでしょうか?又割合的には結構多くの人が26なのでしょうか?後5αリダクターゼが活発な人はどういった判別が出来ますか?見た目でも分かるものなのでしょうか?長々となりましたがどうか
返信して頂くと嬉しいです。是非宜しくお願いします

ご質問ありがとうございます!

内藤さんもすごく真剣に研究されているんだな、ということがすごく伝わってきました(`・ω・´)ゞ

 

それでは赤字の部分を中心に早速いってみましょー!

CAGリピート数について

CAGリピート数って何?

という方もいるかと思いますのでここでも軽く触れておきます。

なお、詳しく知りたいという方はコチラの記事(実は間違い!?遺伝子検査によるAGAリスク予測の真実)も参考にしてみてください。

 

CAGとはDNAの配列の並びを表しています。

(DNAはA, T, G, Cという4種類の塩基が並んで構成されています)

CAGリピート数とは、このCAGという配列の数のことです。

そしてこのCAGリピート数がAGAリスクの判定に使用できると考えられています。

 

では何の遺伝子を見て判定するのかというと

アンドロゲンレセプター(男性ホルモンが結合する受容体)の配列を見ます。

 

この受容体の遺伝子中にCAGがいくつも繰り返される領域があり、

その領域のCAGリピート数により、AGA発症リスクが判定されます。

また、それと同時にフィナステリドの効きやすさの指標にも使用可能です。

 

具体的な数値と判定をまとめますと以下のようになります。

 

 CAGリピート数が24以下

→AGA発症リスクは高く、フィナステリドが効きやすい

 CAGリピート数が25以上

→AGA発症リスクは低く、フィナステリドが効きにくい

 

CAGリピート数のばらつき

ここからは下の論文のデータを元に考えてみます。

Akio Sato, et al., Skin Surgery: 17(2); 80-86, 2008

 

この論文の患者さんのCAGリピート数の分布を表したのが下のグラフです。

(画像: 論文中 Fig.1 CAGリピート数の頻度)

CAGリピート数の最小は16、最大は32という結果でした。

そして平均は22.1でした。

 

ですので、内藤さんの“CAGリピート数が26というのは低い方なのか?”
というご質問への答えは、NOとなります。

ただ、これはあくまでAGA患者さんの中での話です。

つまり、AGAを罹患した方の中ではCAGリピート数26は高めですが、
AGAを発症されていない方も含めた場合は特に低いというわけではありません。

 

また、“割合的には結構多くの人が26なのか?”

というご質問への答えもAGA患者に限るとNOとなります。

 

AGA患者の場合平均値付近の21~22が割合としては多いです。

5α-リダクターゼが活発か見分けられるか?

次に”5α-リダクターゼが活発かどうか見分けられるか”ですが、

結論から言うと見た目での判定は難しいです。

 

最終的に「薄毛」という見た目の結果としてあらわれますが、「薄毛」に至るまでのプロセスには複数の分子が関わっています。

ですので、薄毛であったとしても5α-リダクターゼの発現量が多い、あるいは活性が高いとは断定できません。

「薄毛」に至るプロセスにある、その他の要素が原因かもしれないので。

 

 

5α-リダクターゼが活発かどうか、というのを本気で調べるとしたら

血中のテストステロンとDHTの濃度を測定するしかないかな、と思います。

 

テストステロンの濃度の割にDHT濃度が高いのであれば5α-リダクターゼが活発。

テストステロンの濃度の割にDHT濃度が高くないのであれば5α-リダクターゼも活発ではない。

と言えるのではないかと思います。

 

そんなわけで、気軽に見た目などで判断することは難しいですね^^;

 

最後に

内藤さんも将来AGAになるのではないかと不安と仰っていますが、

内藤さんのご親戚も50代ぐらいで薄毛になられているということで、AGAを発症しやすい家系ではないように見受けられます。

AGAであればもっと若い時、20~30代でその兆候が表れることが多いので。

 

それよりも、薄毛の原因は老化なのではないかな?という印象です。

内藤さんもご質問の中で触れられていますが、老化によりコラーゲンの生成能力が落ちることで薄毛に繋がるということが最近わかってきています。

ご親戚の薄毛もそういった自然の老化現象の一環だと考えられるので、遺伝による薄毛は今のところはあまり心配する必要はないと思います(`・ω・´)ゞ

内藤さん自身もCAGリピート数も26と、あまりAGA発症リスクが高いというわけでもないですしね(・∀・)!

 

以上になります!

内藤さんご質問ありがとうございました!

6件のコメント

  • アラフォー禿太郎

    2回目の投稿失礼致します。
    1回目の回答有難うございました。
    フカセさんにお墨付きを頂き、現在下記の方法で育毛中です。

    ブロッカーフィンペシア
    エンハンサー:ミノタブ10mg、deeper3d、hairmax
    サポーター:イクオスサプリEX
    コンディショナー:ケトコロストセット

    諸事情により、3ヶ月から半年の間にフサフサになる必要がございまして、コスパよりも確実性を高めたいと考えております。
    そんな中、最近になってHARG療法の存在を知りました。
    薄毛治療を熟知するフカセさん的に、このHARG治療のポテンシャルはどうお考えでしょうか?
    お金はかかりますが、上記の組み合わせにプラスする事でさらなる発毛の可能性があるなら検討も考えています。
    お忙しいところ恐縮ですが、フカセさんの考えを拝聴できると有難いです。

    • フカセ

      アラフォー禿太郎さん

      コメントありがとうございます!
      3ヶ月半から半年、というのは中々厳しいタイムリミットですね(・∀・;)!

      HARG治療については、価格が高いためあまりこのブログで勧めてはきませんでしたが、効果はあると考えています。
      非常に単純ですが、直接頭皮の中に成長因子を打ち込んだ方が、成分を塗布するだけの育毛剤よりは効果的のはずです。

      ただ、HARG療法を行っているクリニックの中には悪徳クリニックもあるようなので、信頼できるクリニックを選ばないと大金をドブに捨てることになってしまいそうです。

      自分なりに調べていて信頼できそうだと思ったクリニックは四谷ローズクリニックです。

      ここはHARG療法専門のクリニックで、痛みもほとんどなく評判もいいです。
      残念ながら東京にしかありませんが、もしアラフォー禿太郎さんが東京近辺にお住みであればご検討ください(`・ω・´)ゞ

      • アラフォー禿太郎

        ご返信ありがとうございます。
        住まいが横浜なので、四谷ならば通えそうです。
        来週あたりに遺伝子検査結果がくる予定なので、その結果を踏まえ治療を受けるかどうか決めようかと思います。
        半年で軽自動車が買えそうな金額なのでかなり躊躇いはありますが。。。

  • ミノキシ汁

    お世話になってます。
    私(24)は生え際からくる薄毛でフィンペシアボストンサプリ(1年)deeper3d(半年)を駆使していますが後退してます。もともとデコが横にも縦にも広いので禿げたら変な感じになります。
    そんな中先日髪を切ったらコメカミのさらなる後退を確認しました。
    そして驚いたのが左前頭部が右に比べ進行しているのです(透けている)。左右の薄毛進行スピードに違いってあるのですか?
    それと無理かもしれませんが、1度フカセさんの生え際の写真とか見せてもらえませんか?
    最後にモンゴロイド三大継承成分てフカセさんなりに信頼しておられますか?
    ネガティブと同時に長文になりましたがヨロシクお願いします。

    • フカセ

      ミノキシ汁さん

      コメントありがとうございます!

      左右で違いが出ることはあると思います。
      ただ、その場合は元々の髪の毛の流れだったり、普段の髪の分け方だったりが影響していることが多い気がします。

      全然無理ではないので今撮った僕の生え際の写真を載せておきますね笑
      こめかみ左

      こめかみ右

      僕の場合は気持ち右の生え際(下の写真)の方が薄いかも?という程度です。

      最後に、モンゴロイドの三大成分についてですが、ちゃんとした臨床試験のデータなどはなさそうなので、
      これらについてはあまり発毛効果は期待はしていません^^;

      フィナ・ボストン・Deeper3Dで半年経っても後退、ということはセット(特にエンハンサー)の見直しが必要そうですね・・・。
      ミノキシ汁さんは今までにミノキシジルを使用されたことはありますか?
      あまり継続して使用されたことがないのであればまずは低価格なミノタブに変更する、
      そしてもしミノキシジルも以前使われていて効果がなかったというなら、エンハンサーをHairMaxに変更してみる、というのが今できる最善策かなと思います。

  • ミノキシ汁

    ありがとうございます。
    ミノタブはまだ使ってませんでしたね。
    以前ヘアメディカルに行ったもきは「あなたの年齢と毛量からミノタブを始めるのはまだ早い」と言われましたので使ってません。考えてみます。

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