Q&A「フィナステリドとノコギリヤシの併用は問題ない?副作用は?」

こんにちはフカセでございます(`・ω・´)ゞ

 

鈴木(仮)さんから下のようなお問い合わせを頂きました!


こんにちは、いつもためになるブログ記事を提供してくださりありがとうございます。3年弱くらいaga治療中の鈴木(仮)です。この度フカセ先生に質問があり問い合わせさせていただきます。標題の通りですが、現在通院している銀クリこと銀座総合美容クリニック内で“ノコギリヤシサプリはフィナステリドと効果が重複するため併用すると全体的な効果としては弱まってしまう可能性があるためノコギリヤシサプリの摂取は控え下さい”といった旨の注意書きがありました。本日フィナステリドを受け取りに銀クリに行った際に先生に聞いてみてもやはりそのようです。フカセ先生の見解もご教示いただけませんでしょうか。お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます!

 

いやー、先生なんてとんでもないです・・・^^;

あくまでただの大学院生ですからね^^;笑

 

それでは早速、僕なりの考えを述べていきたいと思います!

フィナステリドとノコギリヤシの効果

ご質問の中で、

“フィナステリドとノコギリヤシエキスは効果が重複する”

という話がありますが、これはその通りですね。

 

どちらもジヒドロテストステロンの生成を抑制することでAGAの進行を抑える点では全く同じです。

 

じゃあこれら2つを併用することには意味なんてないんじゃないか?

となるかもしれませんが、細かい作用機序を見るとちょっと異なる点があります。

作用機序の違い

フィナステリドとノコギリヤシはどちらも5α-リダクターゼという酵素を阻害します。

 

5α-リダクターゼはテストステロンをDHTに変換する酵素です。

そして、この酵素にはタイプ1とタイプ2の2つの型が存在します。

 

フィナステリドはこの内、タイプ2を阻害します。

一方、ノコギリヤシエキスはタイプ1と2の両方を阻害します。

 

また、5α-リダクターゼを阻害する強さにも違いがあります。

フィナステリドは医薬品なだけあって阻害能はノコギリヤシエキスよりも強いです。

 

実際、この阻害能の違いは育毛効果にも目に見えて現れます。

 

こちらの論文ではノコギリヤシエキスとフィナステリドの効果を比較した臨床試験について書かれています。

Int J Immunopathol Pharmacol. 2012 Oct-Dec;25(4):1167-73.

ここでは、

片方のグループのAGA患者には320 mgのノコギリヤシエキスを摂取してもらい、

もう片方のグループには1 mgのフィナステリドを摂取してもらいました。

そして24ヶ月という長期間、毎日これらを服用してもらった結果を比較しました。

 

その結果、

ノコギリヤシエキスを服用したグループでは38 %、

フィナステリドを服用したグループでは68 %

の患者さんにおいて毛量の改善が確認されています。

 

そんなわけで、フィナステリドの方が2倍程効果が現れた人の割合が多いという結果となり、ノコギリヤシエキスよりも効果が高いことが確認されています。

併用すると効果は弱まるか?

やっと本題に入ります。

本題は、フィナステリドとノコギリヤシエキスの併用で効果が弱まるという説は本当か?ということですね。

 

結論から述べますと

僕は併用しても効果が弱まることはないと考えています。

 

併用した際にどのような現象が起こるかを上で述べた作用機序を元に考えてみます。

 

まず、5α-リダクターゼの1型について。

フィナステリドだけでは阻害できません。

しかし、ノコギリヤシを併用すると阻害が可能になります。

 

これによって、トータルのDHTの量は減少すると予想されます。

ですので、1型に対する作用が原因で効果が弱まることはあり得ません。

 

 

続いて、5α-リダクターゼの2型についてです。

フィナステリドでこちらは阻害できています。

そこにノコギリヤシエキスも加わるとどうなるか?

 

ちょっとややこしい日本語になってしまいますが、

ノコギリヤシが“フィナステリドによる2型酵素の阻害”を阻害した場合、結局ノコギリヤシがフィナステリドの代わりに2型酵素を阻害することになります。

 

ですので、違いはフィナステリドによって阻害されているか、ノコギリヤシによって阻害されているか、ということだけです。

つまり、2型酵素が阻害されているという結果は変わらず、効果も弱まることはないと考えられます。

 

むしろ、フィナステリドが作用していない2型酵素に対してノコギリヤシエキスが作用することもあり、阻害されている2型酵素のトータルの量は多くなると思われます。

ですので、2型に対する作用を考えてみても効果が弱まるとは考えられません。

副作用の危険性は高まるか?

ご質問中にはありませんでしたが、副作用についても一応コメントしておきます。

 

フィナステリドとノコギリヤシエキスを併用しても、特に副作用の危険性が大きく上がるということはないと思います。

 

ネット上には、「併用すると効果が強まりすぎて副作用の危険性が上がる」と書いているサイトもありますが、フィナステリド単品での使用と大差はないと考えています。

仮にもしこの説が本当なら、5α-リダクターゼ1型と2型の両方を阻害し、さらに阻害能も非常に強いデュタステリドなんかは副作用発生率が非常に高くなってしまうでしょう。

 

しかし、実際はそんなことはありません。(詳しくはコチラの記事

デュタステリドとフィナステリドで副作用の発生率に有意差はないという臨床試験データが出ています。

 

DHT抑制能としては(服用量にもよりますが)基本的に「デュタステリド>フィナステリドとノコギリヤシの併用>フィナステリド」です。

なので、デュタステリドとフィナステリドで副作用発生率が変わらない以上は、その間のフィナステリド+ノコギリヤシについても同様の発生率だと考えられます。

まとめ

結論は、フィナステリドとノコギリヤシエキスの併用で効果が落ちることはないということになります。

 

仮に、フィナステリドによる2型酵素の阻害を阻害するものの、それ自体に2型酵素阻害能がないような成分があったとしたら、併用により効果が落ちることになるでしょう。

ただ、ノコギリヤシエキス自体にも2型酵素阻害能があるので問題ないということですね^^

 

また、副作用の発生率についても気にすることはないという意見です。

 

以上より、僕が最強育毛ストラテジーの方で提案しているフィナロBOSTONサプリの併用も問題ないという考えです。

 

 

今回はちょっと日本語がややこしくなり、上手く説明できているかちょっと自信がありませんが、こんなところになります!

鈴木さんご質問ありがとうございました(`・ω・´)ゞ

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