こんにちはフカセです(`・ω・´)ゞ
先日「朝シャンでハゲるはウソか本当か!?薄毛の噂を考察してみた!」の記事にてミノキシ汁さんから頂いたご質問がこちらです。

「なるほど。
質問なのですが、
コメント欄手での返答でもかまいません。
最後に申し遅れましたがはじめまして。
非常に読みやすいサイトで引き込まれます。」
お褒めの言葉も頂き嬉しいかぎりです(*´∀`*)
こういったコメントを頂けると非常にやる気がでます^^
それでは順にコメントしていきたいと思います!
(質問ではないですが)温泉巡りについて
趣味は温泉巡りだったのですか、楽しそうですね(*´∀`*)
もし温泉巡りをし始めた後に皮脂の量が多くなっていたのなら皮脂の取り過ぎになっていた可能性はありますね^^;
ただ、重要なのはお湯につかる回数というよりシャンプーで皮脂をとる回数なので、シャンプーするのを1回だけにするなら全然はしごしても問題ないです。
また、皮脂の量が多くなるのは習慣的に皮脂を取り過ぎてしまっている場合なので、たまに温泉に行き過ぎて脂を取り過ぎちゃったくらいではノープロブレムです!
ですのでもし温泉をはしごしたくなったときは気になさらず行っちゃってください!
キャピキシルの作用について
さて、本題のリデンシルの作用メカニズムがキャピキシルと同様のものなのか、というご質問にお答えするに当たって気になったことがあったのでまずはそこからお話したいと思います。
気になったのは、「キャピキシルが「発毛シグナル」を発生させている」と認識されているというところです。
どちらのサイトをご参考になったのかわかりませんが、キャピキシルの作用機序的に「発毛シグナル」と言ってしまうのはちょっと違うかなと思います^^;
また近いうちにキャピキシルの作用機構に関する詳しめの記事も書きたいと思いますが、キャピキシルを構成する2つの成分についてここでも軽く挙げておきます。

ビオカニンA: プロペシアと同様に5α-リダクターゼを阻害する働き。
というわけで、特に「発毛シグナル」に相当するものは見当たりませんので、「キャピキシルで発毛シグナルが出る」と言っているサイトはちょっと信頼できるかが疑問ですΣ(・∀・;)
(最後になっちゃいましたがもし僕がミノキシ汁さんのおっしゃっている「発毛シグナル」の意味を取り違えていたらごめんなさい^^;)
リデンシルとキャピキシルの作用機序比較
ちょっと話がそれてしまいましたが、「発毛シグナル」のことは置いておいてキャピキシルとリデンシルの効果が似ているのかについてです。
結論から言うと、一部は同じ作用機構ですが他は異なる作用機構です。
具体的には、リデンシル中のEGCG2という成分はアセチルテトラペプチド-3と同様に炎症性サイトカインIL-8を減少させるので、メカニズムが被っています。
また、DHQGという成分も丈夫な毛包まわりのタンパク質を形成するのに役立つので、アセチルテトラペプチド-3と育毛への働きかけ方は似ています。
これら2つがリデンシルとキャピキシルで似ているところになります。
一方でこのDHQGという分子は他にも、バルジ領域にある幹細胞を活性化させヘアサイクルを「成長期」に移行させる働きがあり、ここがキャピキシルにはなくリデンシルにはある効果になります。
逆にリデンシルの方にはキャピキシル中のビオカニンAのように5α-リダクターゼを阻害する作用はありません。
これら2つがリデンシルとキャピキシルの違うところになります。
攻めのリデンシル・守りのキャピキシル
リデンシルは幹細胞を活性化させる力をもつここと、キャピキシルは5α-リダクターゼを阻害する力をもつこと。
これらのことから、リデンシルはミノキシジルのような「攻めの成分」、キャピキシルはフィナステリドのような「守りの成分」という立ち位置になると言えます(`・ω・´)ゞ
そういうわけで代表的なキャピキシル配合育毛剤であったDeeper3Dは、最近リデンシルを加えることで、一本で攻めと守りを両立しようとしているわけですね!
それに加えて、Deeper3Dでは8種の成長因子も攻めを担当していますね。
また、Deeper3Dだけでなく、同様にキャピキシル含有育毛剤のフィンジアも、ミノキシジルの構造類似体であるピディオキシジルを攻めの成分として入れることで、攻めと守りを両立しています。
新世代の育毛剤はこのように一本で総合的なケアをすることを目標としたものが多いように思います。
ただ、複数成分を一本にまとめることでその分金額も高くなっているのでメリットだけ、というわけにはいきませんが^^;
まとめ
結論としては、新育毛成分リデンシルの作用機序はキャピキシルとは異なる、ということになります。
また、キャピキシルがDHTの生成を抑制しAGAの進行を抑える守りの面が強いことと比較して、リデンシルではヘアサイクルを「成長期」へと移行させる攻めの面が強い点から、これら2つの成分は主要な効果は被っていないということがわかります。
作用の仕方が違うということから、今までキャピキシルでイマイチ効果がでなかったという方も、リデンシルであれば効く可能性は十分にあります。
ぶっちゃけキャピキシルはミノキシジルの3倍の効果と言われつつもあまり育毛促進の面では強くないなと思うので、育毛面ではリデンシルの方に期待しています。
もちろんキャピキシルの薄毛の進行を抑制する面での効果は本物だと思っていますけどね(・∀・)!
以上になりますが、今後の育毛剤選択の参考になりましたら幸いです!
また何か疑問点があればお気軽にご質問ください(`・ω・´)ゞ
また、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください!
育毛成分キャピキシル(Capixyl)の効果を作用機序から解説!
こんばんは。なんだか最近、仕事よりも育毛成分にたいする知識のほうが詳しくなってきた今日この頃、忙しい中
まさかこんな早く記事を作ってくれるとは。そして今回も読みごたえがあり、自分の中のモヤモヤが少し消えた感じがします。キャピキシルの記事も楽しみにしてますし、これからの更新も大変かもれませんが、楽しみにしております。
ミノキシ汁さん
コメントありがとうございます。
AGA治療あるあるですね笑
僕も自分の大学での研究テーマ並みに育毛の知識が増えています^^;
疑問点が少しでも解決できたということで良かったです!
そしてそして応援ありがとうございます!
これからもどんどん記事を更新していきたいと思うのでまた読んでもらえると嬉しいです^^