秋に抜け毛が多くなるのはホント?原因は?

こんにちはフカセでございます(`・ω・´)ゞ

 

今回は“秋には抜け毛が増える”という半ば当然のように言われていることについて

その真偽はどうなのか?

正確な時期はいつなのか?

更に、原因はなんなのか?

ということについてお話したいと思います!

 

それでは早速いってみましょー!

秋に抜け毛が増える説は本当?

はじめにもう結論を言っちゃいますが、

秋に抜け毛が増えるのは本当です。

 

実際問題、

季節によって抜け毛の量が違うな・・・

シャンプーの際の抜け毛が秋になって急に増えた・・・

などなど体感されている方は多くいると思います。

 

ただ、一応上の説は正しいのですが、

やや訂正すべき点があります。

それは、抜け毛が増えるのは秋だけでなく “夏から秋の間”だということです。

これについてはデータを元に見ていきましょう!

 

毛周期の基礎知識

さて早速データを見たいところですが、

そちらを見る前に・・・

まずはヒトの毛髪の毛周期について少しおさらいしたいと思います。

 

下図のように、毛髪には成長期→退行期→休止期→成長期→・・・

という流れがあります。

(画像はhttps://www.zwivel.com/blog/telogen-effluvium/を改変)

このヘアサイクルの中で、

どのタイミングで抜け毛があるかというと、休止期と成長期の間です。

 

また、成長期は数年という長い期間続くのですが、

休止期は約3ヶ月程度と短い期間です。

 

なので、休止期の毛が増えるとその後3ヶ月以内に抜け毛も増える

ということが予想できますね。

 

それでは、この休止期毛の知識を元に具体的なデータを見ていきましょう!

季節による休止期毛の比率を調べた実験

季節によって抜け毛の量がどう変化するか?

これについて調べた論文がないか探してみたところ、

下の論文を見つけました!

Dermatology. 2009;219(2):105-10.

 

この論文では823人の年齢のばらばらな女性を被験者として、

6年もの時間をかけて毛髪量の変化を観察している論文です。

(以降の画像は上記の論文から引用致しました。)

 

この論文では前頭部の休止期毛の割合に注目しています。

それでは早速データを見ていきましょう。

 

こちらは休止期にある毛髪が占める割合を表しているグラフになります。

横軸が月を表していて、

縦軸が平均の休止期毛の割合(%)です。

なので、上にいくほどその月の休止期の毛の割合が高いということになります。

 

図を見てみると、この割合は7月にピークを迎えていることがわかります。

一方で、1~3月なんかは比較的低い割合で推移していますね。

 

続いて、日毎に細かく休止期毛の割合の増減を表したのが下の図です。

ここでは、横軸が一年の内のどの日かを表しています。

例えば横軸の値が10であれば1月10日を表しています。

縦軸は、一年を通した休止期毛の割合の平均からどれだけ差があるかを表しています。

 

つまり縦軸が

正の値→平均よりも休止期毛の割合が高い

ゼロ→平均的な休止期毛の割合

負の値→平均よりも休止期毛の割合が低い

ということになります。

 

このグラフでは大体横軸が210~220(day)のところで最大になっています。

1ヶ月は約30日なので、210÷30=7

つまり7月ちょっと過ぎくらいにピークとなっていることがこのグラフからもわかります。

 

季節性の脱毛の症例

左の写真・・・2007年1月の毛髪状況

中央の写真・・・2007年8月の毛髪状況

右の写真・・・2008年2月の毛髪状況

 

見た目にもわかりやすいですが、中央の8月時の毛髪量が少ないですね!

これがまさしく休止期脱毛が顕著に現れた例です。

 

で、また翌年の2月になると前年の1月と同様の毛髪量に回復しています。

このことから2007年8月時の薄毛は継続的なものではなく、季節性のものであったことがわかります。

 

抜け毛が多くなる正確な時期は?

休止期毛の割合が7月にピークをむかえることはわかりましたが、

それら休止期毛が多く抜けていく時期はいつなのでしょうか?

 

これを知るためにもう一度こちらの図を見てみましょう。

このグラフにおいて、「縦軸の値が減少するということ」は

「休止期毛の割合が減少すること」を表していました。

そして、休止期毛の割合が減少したのは「休止期にあった毛が抜けてなくなったため」と解釈できます。

 

つまり、縦軸の値の減少が急なところほど抜け毛も多い時期と考えられます。

 

グラフの傾きを見てみると、

大体240日目くらいから急激な右肩下がりになっており、

それが300日目くらいまで続きます。

 

1月1日から数えて、240日目は大体8月はじめ、そして300日目は10月はじめに相当します。

なので、正確には8月上旬〜10月上旬が抜け毛が多くなりやすい時期と言えそうです。

 

 

個人的に月を季節に四等分するなら
春: 3〜5月
夏: 6〜8月
秋: 9〜11月
冬: 12〜1月
というイメージなので、

やはり秋に抜け毛が増えるというよりかは

夏から秋にかけて抜け毛が増えるが最も現実に即していると思います。

夏の紫外線や栄養不足が原因?

さて、夏から秋にかけて抜け毛が増えることは上のデータからわかりました。

しかし、そもそもなんでその頃に抜け毛が増えるのでしょうか?

 

結構、ネットで調べると秋に抜け毛が増えるのは

「夏の間の強い紫外線によってうけた頭皮のダメージが原因」

と説明されているのをよく見かけます。

 

他にも

「夏バテであまり栄養のあるものをとらなかったため栄養不足による抜け毛が秋頃に遅れてきた」

という説も見かけました。

 

もちろん、紫外線による頭皮へのダメージや栄養不足は薄毛の原因となりえます。

しかし、秋に薄毛が増える根本的な原因はこれらとは異なると思われます。

秋に抜け毛が増える根本的な理由は?

休止期毛の割合が増え、それらが抜けていく・・・

これが季節性の抜け毛の原因でした。

 

じゃあなぜそのような季節性の毛周期になるのか?

という疑問が生まれますね。

 

この答えとしては、自然環境にあると考えられます。

ざっくりと環境と言ってしまいましたが、特に日照時間や気温が主な要因だと思われます。

 

動物では毛の生え変わりがあることは広く知られていると思います。

顕著なものでは夏と冬だと全く見た目が変わってしまうような動物もいます。

これが、ヒトの場合にも当てはまると考えられます。

 

夏には日照時間が長く、直射日光から頭皮を守る必要がある。

また、冬は気温が下がるため体温を保てるようにする必要がある。

しかし、どこかのタイミングで古くなった毛髪を新しい毛にかえていかなければならない。

 

そうなった時、秋ならば多少毛髪が薄くなっても被害は少ない

ということで休止期毛が成長期毛に入れ替わる時期として選ばれたのではないかと思われます。

 

そういった、自然環境に対応するための生き物としてのシステムが夏から秋にかけての抜け毛の原因だと考えるのが妥当だと思われます。

 

まとめ

結論としては、

秋に抜け毛が増える説は間違いではありませんが、

より正確には

夏から秋(8月上旬から10月上旬)に抜け毛が増える

ということになります。

 

 

動物としての自然な反応なので、

上記の時期に抜け毛が増えても当たり前だ、ということを理解しておきましょう!

抜け毛を心配しすぎて余計なストレスになってしまっては元も子もないのでΣ(・∀・;)

 

最後に。

秋の抜け毛の対策法はありますか?

と聞かれることがあるのですが、この抜け毛は自然な反応なので特別な対策をする必要はないと考えています。

 

なので、現在薄毛の人も通常通りの治療を継続するという形で問題ないと思います。

季節性の抜け毛に惑わされず普段通りの薄毛対策を頑張りましょう(`・ω・´)ゞ

4件のコメント

  • ミノキシ汁

    いつもお世話になってます。仕事もお忙しいでしょうが、お体と頭髪(笑)にはお互い気を付けましょう。
    「秋の抜け毛」増えるなー。位しか感じていませんでしたが、当たり前のことをここまで詳しく取り上げられるのは他ブログになくほんとうに面白いです。
    そこで質問なのですが、私はポラリス10を使用しています。生え際に塗る分なら推奨量の半分で十分なので2プッシュだけですが、塗った後頭皮にポラリスと汗が混ざったようなものができます。数時間すればなくなるのですが、今までの育毛剤ではあまり感じなかったので聞いてみようとおもうのですが、
    ポラリス(ミノキシジル系の育毛剤)の場合、生え際に塗りすぎると副作用の可能性が増える以外、なにか悪影響(例えば汗のため悪化)があると思われますか?
    曖昧ですが、宜しくお願いします。

    • フカセ

      ミノキシ汁さん

      楽しく読んで頂けたようでなによりです^^

      ポラリスの汗と混じったようなものについてですが、ひょっとするとポラリス10が他のポラリスシリーズや育毛剤とも違ってクリームであることが関係していたりするのでは?
      と思いました。もちろん直に見たわけではないのであまり確かなことはわかりませんが・・・。
      また、生え際に塗りすぎることによる影響は、一般的な副作用の面以外には特にないと思われます!

  • ブイズ

    ふかせさん

    いつもお世話になっております。ブイズです。

    育毛を本格的に初めて9ヶ月ほどたちますが、
    8〜10月にかけてまた地肌が見えるようになってしまったなぁと感じるようになりました。
    なのでこの記事を見て少し安心しました。

    ただ、安心はしても他にも原因はあるのかなとも思ったので、少し共有させてください。
    1.7月からカークランドを停止
    2.7月頃から昼ご飯を炭水化物抜きに
    3.もしかしたら継続しているフィナロの効果が薄くなった

    の3つも考えております。今月中旬頃よりカークランドは再使用しだしたのでもう少し髪が戻ってくると良いなと思っております。

    ちなみにこれである程度回復したら、フィナステリドを止めて、ノコギリヤシ系のサプリとカークランドで行こうと思っております。
    1つ質問ですが、塗るミノキシジル単体での育毛って効果はあるんでしょうか?DHTがある状態で血行を良くするのは得策でもない気がして。

    少し話脱線してしまいましたが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

    • フカセ

      ブイズさん

      コメントありがとうございます!

      3点についてコメントさせて頂くと
      1. カークランドの停止が影響した可能性は時期的にもありそうです。
      2. 昼ごはんだけですし、炭水化物抜きの問題はないと思います。育毛に重要なのはタンパク質やビタミン、ミネラル類なので。
      3. フィナステリドに関しては10年継続しても耐性はつかないという論文が出ているのでフィナロのせいではないと思われます。

      ブイズさんの場合、カークランドが合っているのであれば単体でも維持できるのではと思います。
      ミノキシジルは血行促進以外にも成長因子の産生を促進しますので、それによる効果は得られるはずです。
      ノコギリヤシエキス入りのサプリを摂取するのであれば多少DHTも抑制できますし、ミノキシジルによる育毛促進効果が勝る可能性も十分あると思います!

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