こんにちはフカセです(`・ω・´)ゞ
いやーほんとに最近暑すぎますね!!
外出すると直射日光ですぐに頭が熱くなるのを感じます(・∀・;)
ちょっと外を出歩いただけで汗だくですよね^^;
それと同時に頭皮から脂もすごい出てるなーと感じます!!
そんなわけで、今回は頭皮の脂についての話題です!
一般的に脂っぽい頭皮は薄毛を加速させる、というイメージが定着しているように思われます。
しかし、この説実際のところ本当なんでしょうか?
てなわけで頭皮の脂が薄毛に関係しているかについて考察してみたいと思います!
目次
ホームレスの人の場合
↑皮脂が詰まった毛穴の画像
(写真はhttp://belle-cheveu.com/blog/touhi_cleansing/より引用)
頭皮の脂が薄毛に決定的に影響するような要因なのかどうか考えるにあたって、まずは例のごとく周りを見渡してみましょう。
例えばホームレスの人。
おそらく毎日お風呂に入れるわけではなく、頭皮の脂も洗い流すことはできていないと思います。
しかしホームレスの方が皆ハゲているかというとそうではありません。
いきなり反例が見つかっちゃいましたね笑
本当に頭皮の脂がハゲをクリティカルに加速させる要因なら反例は見つからないハズです。
というわけで一般的に頭皮の脂は薄毛の決定的な原因とはならない、と言えそうです。
“一般的に”と付け加えたのは、後にお話ししますが脂漏性脱毛症という例外や、過酸化脂質という物質が薄毛に関わっているという説があるからです。
なぜこの説が生まれたのか?
火のないところに煙は立たないと言いますし何か理由がありそうです。
そのひとつには、他の国ではわかりませんが日本ではデブとハゲも関係していると考えられがちなことがあると思います(´・ω・`)
太っている→頭皮も脂っぽい→ハゲの原因はこの脂なのでは?
という流れで頭皮の脂とハゲが結び付けられたのでは、と予想されます。
そしてもうひとつ。
実際に皮脂と脱毛が関係する病気として、脂漏性脱毛症というAGAとしばしば合併して発症する脱毛症が存在することが挙げられると思います。
脂漏性脱毛症とは
脂漏性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎に伴って起こる脱毛症のことを指します。
この脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌が盛んなところで発症しやすく、マラセチアという頭皮に常在し脂が大好きなカビが関わって起こります。
どうもマラセチアの代謝物の中に肌に炎症を起こすような物質が含まれているようで、マラセチアが脂の多い環境で異常増殖してしまうと目に見える形で肌に炎症があらわれるようです。
この脂漏性皮膚炎が悪化してしまうと患部の脱毛が起こる場合があり、その意味では頭皮の脂質がハゲの原因になることもある、と言えます。
ただ、この脂漏性脱毛症は慢性的なAGAとは違い一時的なものなので、皮膚炎が治れば髪の毛も復活します。
AGAではないにせよハゲにつながる点は正しいので、これが通説の理由となっている可能性はあると思います。
過酸化脂質も薄毛の原因?
過酸化脂質とは、読んで字のごとく「酸化され過ぎてしまっている脂質」のことです。
この過酸化脂質は主に皮脂に紫外線が当たることで生成すると考えられています。
そしてそんな過酸化脂質がヘアサイクルの休止期を誘導する、という研究結果がLIONから発表されております。
その実験では、マウスの背中にリノレインハイドロペルオキシドという過酸化脂質の一種を塗ってみたところ、明らかに休止期が誘導されるという結果が出ています。
これより、過酸化脂質はどうやらヘアサイクルにおける「成長期」を「休止期」に移行させる働きを持つと示唆されました。
じゃあ、やっぱり皮脂が多いと過酸化脂質も多くなってハゲるんじゃ!?っとなりますが、実はそうとは限りません。
というのも、ヒトの頭皮の脂質であるスクアレンについては、太陽の光によって過酸化脂質となるスクアレンの割合は1 %未満と言われています。
もちろんスクアレン以外にもトリグリセリドなどの他の脂質もあるので、そちらについても過酸化される割合を調べる必要がありますし、同じ過酸化脂質でも「休止期」に移行させる力には差があると思うので、そこについてもさらなる研究をしなければいけません。
よって現時点での研究結果からまとめると、過酸化脂質という物質自体は薄毛の原因になりうるが、実害がでるほどの過酸化脂質が生成されているかは疑問である、と言えるでしょう(`・ω・´)ゞ
頭皮の脂質はAGAの原因なのか結果なのか
脂漏性脱毛症やら過酸化脂質による「休止期」への誘導の可能性を挙げましたが、あくまでこれらはAGAとは違うタイプの薄毛の原因です。
そして、頭皮の脂質がAGAの原因になるか考えるに当たって注意しないといけないのが、
薄毛の人の頭を見て脂ぎっていたからといって、脂がAGAの原因と決めつけてはいけないということです。
なぜなら他にも以下のような因果関係が考えられるからです。
② 薄毛であることが頭皮の脂が多くなる原因である。
③ 他の要因が薄毛と頭皮の脂分泌過多を同時に引き起こす。
④ 薄毛も頭皮の脂分泌過多も全くの無関係である。
「乳酸が筋肉疲労を引き起こす」という長らく信じられていた説が否定され、「筋肉を使って疲労した結果乳酸が生まれた」という説が正しかったように、頭皮の脂と薄毛の関係についても同様の大逆転があるかもしれません。
実際問題、今回の場合は③の説が正しいです。
それでは、ここの「他の要因」とは一体なんなのでしょうか。
共通の原因は何か?
「他の要因」とは、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)の増加です。
このブログの読者の方は、AGAはDHTの増加が主な原因であることは既にご存じのことと思います。
一方で、DHTの増加は頭皮の皮脂の分泌量も増加させることはあまり知られていないように思います。
DHTには頭皮の皮脂腺を活発化させる力があり、他にも顔にニキビができやすくなったりもします。
DHTが悪玉男性ホルモンと呼ばれているのもこういった悪影響があるためと考えると納得ですね。
まとめと注意
頭皮の脂はハゲの原因となるか?また、ハゲの中でもAGAに分類されるものなのかどうか?ということでちょっとゴチャゴチャした話になってしまいましたのでもう一度ここでまとめたいと思います。
過酸化脂質についてはまだ研究が十分に進んでいないので確かなことは言えません。
というわけで結局AGAには関係ないわけですが、巷には「毛穴の脂が薄毛の原因である!」ということを強調しまくっている育毛剤などの宣伝が多いのが現状です。
このような宣伝により頭皮の脂で薄毛で薄毛が加速されるというイメージを植え付けて商品を売る会社は本当に悪質だと思います。
脂漏性脱毛症という例外は存在するものの、これは男性型脱毛症とは分けて考えるべき脱毛症なので、結局これらの会社がしていることが詐欺まがいであることに変わりはありません。
ですので、このような売り文句で売られている商品には注意した方がいいです!!
AGAと脂漏性脱毛症への対策
てなわけでわざわざ¥頭皮の脂を積極的に除くための育毛剤には手を出す必要はありません!!
そんなことをしてもAGA治療には効果がないからです。
一方で、脂漏性皮膚炎を起こさないためにもちゃんとシャンプーで適度に皮脂を落とし健康な頭皮を維持することは脱毛の予防に意味があると言えます。
じゃあそのシャンプーには何を使えばいいのか、となりますがひとつだけ有効なシャンプーがあります。
それが、ケトコナゾールという成分を含むシャンプーです。
ケトコナゾールには脂漏性皮膚炎の原因となっているマラセチアなどの真菌を殺す作用があります。
ちなみに、真菌が原因である水虫にも効くようですね。
ケトコナゾール入りのシャンプーをしていたらいつの間にか水虫も治っていた、なんてこともありそうです笑
しかもケトコナゾールには抗男性ホルモン効果もあり、AGAの進行を抑制する効果もあるとわかっています。
よって、ケトコナゾールには脂漏性脱毛症の予防・治療に効果的なだけでなく、AGA治療にも効果的です!
そのためAGA治療クリニックでもケトコナゾール入りシャンプーを取り扱っているところが多いです。
そんなケトコナゾール入りのシャンプーで有名なものはニナゾルシャンプーです。
しかしこちらはにおいがキツイのと、保湿成分がなく洗った後に頭皮が乾燥してしまうのであまりお勧めしませんΣ(・∀・;)
一方これらの欠点を克服したのがドクターゼロのケトコロストシャンプーです!
こちらはリンク先のレビューを見てもらってもわかりますが、においの問題もクリアしていますし、コロストラムという保湿成分が入っているのでケトコナゾールによる乾燥も防げます。
AGA治療あるいは脂漏性脱毛症治療に有効なシャンプーを探している方は是非お試しあれ(`・ω・´)ゞ
プロペシアでの副作用は初期脱毛以外にございましたか?
また、自分は1週間程で精液減少を感じています。まだ20歳なので子作りなども心配です。
銀座クリニックの先生は子作りには問題ないと言っておりましたが、このまま継続して服用しても大丈夫でしょうか?
爆ぜる名無しさん
コメントありがとうございます!
僕の場合初期脱毛はミノキシジルではありましたがフィナステリドではありませんでした。
また、特にその他の副作用も今のところは感じたことはありません。
精液の減少はプロペシアの副作用として報告されてはいますが、起こる確率としては1 %未満です。
ですので、絶対にフィナステリドの影響ではないとは言い切れませんが、その他の影響である可能性も大いにあります。
特に精液量は射精頻度や栄養状態(亜鉛などをどのくらい摂取しているか)などにも大きく影響をうけますので本当にフィナステリドの影響かどうか確かめることをおすすめします。
このままフィナステリドを飲み続けてみて、精液減少を依然として感じるのであれば一度服用をやめてみて量が元に戻るか確かめてみてはいかがでしょうか?
その結果、もし服用の有無と精液量の増減に関係がありそうだった場合はもう一度銀クリの先生に相談してみてはと思います。
あと子作りに関しては僕も銀クリの先生と同意見で、基本的に問題ないと思っています。
しかし、「精液量減少」の発生頻度よりも更に低頻度ですがそういった報告がないわけではないです。
ただこれに関してはあまりに低頻度すぎて本当にフィナステリドを服用したことが原因なのかは正直疑問です。
また、原理上は精子自体に影響を与えることはないと考えられますし、僕もそう納得しているので服用を続けているわけですが^^;
でもどうしてもそういった副作用が心配でしょうがない!
という場合は内服薬ではなく頭皮に塗るタイプの育毛剤を検討してみてもよいかもしれません。
効果がマイルドな分、副作用が起こる確率も格段に低いので。
また何か気になることがあったらご質問ください(`・ω・´)ゞ